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『愛してたって、秘密はある。』黒幕は誰?全10話のあらすじと最終回・Hulu版の結末を解説

土屋 亮平 土屋 亮平 • 更新: • 公開: • 読了約 26 分
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2017年に日本テレビ系で放送されたドラマ『愛してたって、秘密はある。』は、父親を殺害した過去を隠して生きる青年・奥森黎(福士蒼汰)と、彼を愛する立花爽(川口春奈)の恋愛を軸に展開するサスペンスドラマだ。プロポーズをきっかけに届き始める不気味なメッセージ、次々と見つかる過去の証拠、そして信じていた人々の裏側にある秘密。物語が進むにつれて、犯人探しは予想外の方向へと進んでいく。

地上波本編は全10話で、最終回では黎の中に存在する別人格・朔の正体と、母・奥森晶子(鈴木保奈美)の関与が明らかになる。加えて、Huluオリジナルストーリー「僕は誰だ?」全2話では、黎と朔の対話、爽との恋の行方が描かれた。2026年現在、改めて作品を振り返るうえで押さえておきたい全話のあらすじ、黒幕の動機、伏線回収、そして本編と番外編の結末を整理する。

【作品の基本情報】愛してたって、秘密はあるとは?2017年の恋愛サスペンスを解説

愛してたって秘密はある

『愛してたって、秘密はある。』は、日本テレビ系の日曜ドラマとして2017年7月期に放送された作品だ。企画・原案は秋元康。脚本は桑村さや香と松本美弥子が担当し、河合勇人、佐久間紀佳、山田信義らが演出を手がけた。

作品のジャンルは、公式の番組紹介でも掲げられた「自問自答ラブミステリー」。単純な殺人事件の犯人探しではなく、愛する人にどこまで真実を伝えるべきなのか、相手の秘密を知ったときに愛情はどう変化するのかという問題を描いている。

物語の出発点は11年前の父親殺害事件

主人公の奥森黎は、中学生だった11年前、母親の晶子を父・皓介の家庭内暴力から守ろうとして、父親を殺害してしまう。

事件後、黎と晶子は皓介の死を隠し、父親は失踪したものとして生活を続けてきた。黎は自分の過去を知られることを恐れ、他人と深く関わらず、慎ましく生きている。

そんな黎の人生を変えたのが、立花爽との出会いだった。爽と恋に落ちた黎は、彼女との結婚を決意する。しかし、プロポーズの直後から、誰かが二人の過去を知っていることを示す不気味なメッセージが届き始める。

庭から消えた遺骨、海から引き揚げられる車、突然送りつけられる凶器。幸せな結婚生活へ進もうとする黎の周囲で、11年前の秘密が次々とよみがえる。

作品概要・主題歌・放送情報
  • 作品名:愛してたって、秘密はある。
  • 放送局:日本テレビ系
  • 放送時期:2017年7月期
  • 地上波本編:全10話
  • 企画・原案:秋元康
  • 脚本:桑村さや香、松本美弥子
  • 音楽:林ゆうき、橘麻美
  • 主題歌:家入レオ「ずっと、ふたりで」
  • 番外編:Huluオリジナルストーリー「僕は誰だ?」全2話

主題歌「ずっと、ふたりで」は、黎と爽の関係を象徴する楽曲だ。互いを大切に思っていても、隠し事や過去が二人の間に壁を作ってしまう。ドラマの恋愛面とサスペンス面をつなぐ存在として、印象的に使われている。

【全10話のあらすじ】父親の秘密から黒幕発覚までを時系列で整理

ここからは最終回までのネタバレを含む。物語の中心となるのは、黎が過去を隠そうとする一方で、何者かが証拠を少しずつ表に出していく構図だ。

第1話:父親を殺した秘密と結婚への決意

奥森黎は、母・晶子を守るために中学生の頃に父・皓介を殺害した過去を持つ。その事実を母と二人だけの秘密として抱えながら、他人と距離を置いて生活してきた。

しかし、立花爽との出会いによって、黎は初めて自分の人生に幸せを望むようになる。爽へのプロポーズを決意した矢先、黎のもとに過去を知る人物からのような不気味なメッセージが届き始める。

幸せになろうとするほど、隠してきた罪が追いかけてくるという作品全体の構図が、この第1話で提示される。

第2話:掘り返された庭と消えた遺骨

11年前に皓介の遺体を埋めた庭が何者かによって掘り返され、遺骨と凶器が持ち去られていた。黎と晶子は動揺し、黎は自首を考えるものの、晶子はそれを強く止める。

一方、爽の父・立花弘晃(遠藤憲一)は黎の身辺を調べ、結婚を認めていないことを明かす。爽は黎が父親について嘘をついていると知り、二人の関係にも亀裂が生まれる。

第3話:海から引き揚げられた父親の車

皓介の車が海から発見されたという知らせが届く。車は11年前、黎と晶子が事件を隠すために海へ沈めたものだった。

匿名の通報によって車が発見されたことから、黎は誰かが意図的に過去を暴こうとしていると確信する。爽との結婚を諦めきれない黎は、父親が失踪したという嘘を重ねてしまう。

加えて、爽の父が神奈川地方検察庁の検事であると知った晶子も動揺する。黎の秘密は、単なる家族の問題ではなく、爽の家庭にも影響を及ぼし始める。

第4話:晶子の転落事故と迫りくる脅威

晶子が勤務先の病院で階段から転落したとの知らせを受け、黎と爽は病院へ駆けつける。大きなけがには至らなかったものの、黎は事故ではなく誰かに突き落とされた可能性を疑う。

次々と発生する不可解な出来事に、黎は母親や爽まで危険にさらされるのではないかと不安を募らせる。

一方、爽も帰宅途中に何者かにつけられているような気配を感じる。脅威は黎一人の問題ではなくなっていく。

第5話:爽に届いた殺害の凶器

爽のもとに、亡くなったはずの皓介の名前で荷物が届く。中に入っていたのは、皓介のトロフィーと爽が花火大会でなくした髪飾りだった。

黎はそのトロフィーを見て激しく動揺する。なぜなら、それこそが11年前に皓介を殴った凶器だったからだ。

配送センターを調べると、荷物を送った人物は女性だったことが判明する。さらに黎には不審なメールが届き、爽にも手帳に秘密があることを知らせるメッセージが送られる。

第6話:すり替えられた婚約指輪

黎が爽に渡そうとしていた婚約指輪が、何者かによって皓介の結婚指輪にすり替えられていた。

指輪に刻まれた文字は、黎と晶子の過去に結びつくものだった。さらに警察から、車が崖から落ちたと通報した人物の声を確認するよう求められる。

黎は、自分と母を監視している人物の存在を強く意識し始める。これまで恐怖に耐えていた彼の感情も、徐々に怒りへと変わっていく。

第7話:風見への疑惑と爽が抱える過去

爽は風見忠行(鈴木浩介)の姿を見て激しく動揺し、倒れてしまう。意識を取り戻した爽は、過去に何者かに襲われた経験を黎に打ち明ける。

爽は風見がその事件に関係していたと話すが、黎はすぐには信じられない。さらに黎のもとには、過去を連想させる写真が送りつけられる。

黎は安達虎太郎(白洲迅)の行動にも疑いを持ち、尾行した先で浦西果凛(吉川愛)と会っていることを知る。風見、虎太郎、果凛と、疑わしい人物が次々に浮上する回だ。

第8話:風見の部屋で見つかった証拠

黎は風見の部屋で、父親の遺骨、結婚指輪、血痕の付いたトロフィーなどが入った箱を発見する。

風見は爽を過去に誘拐した事件について自首すると言っていたが、その後姿を消してしまう。警察は風見を皓介殺害の容疑者として追い始める。

晶子は一連の脅迫の黒幕が風見だと考え、彼に罪を着せることまで検討する。しかし黎は、これ以上誰かに罪を押しつけることを拒み、爽に真実を告白したうえで自首する決意を固める。

第9話:晶子の自首と黎の別れ

晶子は、11年前に皓介を殺したのは自分だと警察に自首する。夫の暴力に耐えられず殺害したという供述だった。

黎は母親が自分の罪を引き受けようとしていることに苦しむ。それでも警察の事情聴取では晶子の話に合わせ、真実を隠してしまう。

晶子は逮捕され、黎は爽に別れを告げる。父親を殺したのは晶子だったという嘘まで重ね、爽から距離を取ろうとする。

ところが、爽の職場には皓介の日記のコピーが届く。日記を読んだ爽は、父・弘晃が黎との結婚に反対していた本当の理由へ近づいていく。

第10話・最終回:黎の告白と黒幕の正体

黎は爽に対し、皓介を殺したのは母ではなく自分だったと告白する。衝撃を受けた爽は、すぐには事実を受け入れられず黎を拒絶する。

黎は罪を償うため警察へ向かおうとするが、凶器を爽に送った人物が判明したとの連絡を受ける。加えて、自宅で見つけたDVDには、黎自身が夜中に皓介の日記のコピーを破っている姿が映っていた。

しかし、その行動を黎自身は覚えていない。ここで初めて、黎の中に別人格・朔が存在することが明らかになる。

晶子も黎を守るために朔の行動へ協力していたことを語り、これまでの不気味な出来事の全貌がつながっていく。

最終回は、外部の誰かを追いかけていた物語が、黎自身の内面に潜む秘密へと帰着する衝撃的な展開で幕を閉じる。

【キャストと人物関係】福士蒼汰・川口春奈・鈴木保奈美の役どころ

本作の大きな特徴は、主人公と恋人だけでなく、両家の家族や周囲の人物もそれぞれ秘密を抱えていることだ。登場人物の関係を整理すると、最終回の真相が理解しやすくなる。

登場人物 キャスト 役割・関係性
奥森黎 福士蒼汰 主人公。父親を殺した過去を隠す青年。別人格・朔も演じる。
立花爽 川口春奈 黎の恋人。真実を知り、愛と現実の間で葛藤する。
奥森晶子 鈴木保奈美 黎の母親。息子を守るため秘密を抱え、朔にも協力する。
奥森皓介 堀部圭亮 黎の父親。11年前の殺害事件の被害者。
風見忠行 鈴木浩介 奥森家と関係する人物。爽の過去にも関わる。
立花弘晃 遠藤憲一 爽の父親。検事であり、黎との結婚に反対する。
立花暁人 賀来賢人 爽の兄。独自に事件や周囲の疑惑を追う。
安達虎太郎 白洲迅 爽の友人。恋愛関係や人物間の疑惑にも関わる。
浦西果凛 吉川愛 黎に接近し、物語に不穏な空気をもたらす人物。
一ノ瀬義男 矢柴俊博 事件を追う刑事。Hulu版でも黎と朔に向き合う。
井上大吾 佐伯大地 一ノ瀬とともに捜査に関わる刑事。
山田隆也 柄本時生 黎たちの周囲に登場する人物。
香坂いずみ 山本未來 物語の後半にも関わる人物。
立花茜 岡江久美子 爽の母親。
奥森黎と朔は同じ人物なのか

朔は黎の別人格であり、別の俳優が演じている人物ではない。福士蒼汰が一人二役で演じている。

黎は穏やかで、自分の罪を背負いながら他人を傷つけないように生きようとする人物だ。一方の朔は挑発的で、黎とは対照的な態度を取る。

同じ人物の中に正反対の人格が存在するという設定が、最終回の驚きを生み出している。

立花爽と奥森晶子が物語の鍵を握る理由

爽は、黎の過去を知らないまま彼を愛してきた人物だ。秘密を知った後は一度拒絶するが、最終的には黎が罪と向き合うことを見届けようとする。

対して晶子は、息子を守ることを最優先に考えてきた母親だ。黎の罪を隠し、さらには朔に協力することで、結果的に息子の人生をさらに複雑にしてしまう。

この二人は、黎への愛情を持ちながらも、その愛の表し方が大きく異なる。爽が真実と向き合う方向へ進むのに対し、晶子は真実を隠すことで黎を守ろうとする。この対比が作品の重要なテーマになっている。

【最終回ネタバレ】黒幕の正体は朔!真犯人の理由と伏線回収

ここが『愛してたって、秘密はある。』最大の謎解きだ。最初に、混同しやすい二つの事実を分けて考える必要がある。

11年前に父・皓介を殺したのは黎。そして、黎を追い詰める一連の不可解な出来事を仕掛けていた中心人物は、黎の別人格・朔だった。

朔の正体は黎の中に存在するもう一人の人格

最終回で発覚する朔は、黎の中に存在する別人格だ。黎は父親を殺害した記憶と罪悪感を抱えながら生きてきたが、すべての感情や記憶を一つの人格で受け止められない状態として描かれている。

朔は黎とは異なる態度で行動し、黎自身が知らないところで周囲の人々に接触していた。

そのため、黎は自分を脅かしている人物が誰なのか分からないまま、外部の犯人を探し続けることになる。

晶子はなぜ朔に協力したのか

晶子は、黎を守りたいという思いから朔の行動に協力していた。

一連の出来事には、黎への不気味なメール、遺骨や凶器に関する証拠の移動、爽への荷物、指輪のすり替えなどがある。これらの裏側に、朔の意図と晶子の協力があった。

晶子は息子を守ろうとしていたが、その方法は黎が真実と向き合う機会を奪い、さらに周囲の人々を巻き込むものだった。

つまり、晶子はすべてを一人で計画した黒幕というより、朔の計画に協力しながら黎を守ろうとした人物と整理するのが正確だ。

朔が黎を追い詰めた本当の理由

朔の動機は、単純な悪意だけでは説明できない。

Hulu版「僕は誰だ?」では、朔は黎に対して、自分がつらい記憶を引き受けてきた一方で、黎は大学へ進み、弁護士を目指し、恋人まで作って幸せを手に入れようとしていると不満をぶつける。

朔は、自分ばかりが過去の苦しみを背負っているという感情を持ち、黎の人生を自分にも渡すよう要求する。

同時に、黎が父親を殺した罪を隠したまま幸せになろうとすることにも反発している。黎が罪を自覚し、責任を引き受けるよう追い詰める存在でもあるのだ。

したがって、朔の行動には、黎への反発、自分自身の存在を認めさせたい欲求、そして罪を隠し続けることへの抵抗が重なっていると読み取れる。

最終回で回収される代表的な伏線
  • 不気味なメール:外部の犯人からの脅迫に見えたが、朔の行動と結びついていた。
  • 庭から消えた遺骨:11年前の事件を現在へ引き戻す最初の大きなきっかけ。
  • 海から見つかった車:隠蔽された過去が、外部からの通報によって再び表面化した。
  • 爽に届いたトロフィー:黎が父親を殺害した際の凶器であり、過去を突きつける重要な証拠。
  • すり替えられた指輪:奥森家の過去を思い出させるための仕掛け。
  • 皓介の日記コピー:黎と爽の父親の関係、そして黎の罪に関わる真実を揺さぶる。
  • 自宅のDVD:黎自身が記憶していない行動を映し、別人格・朔の存在を明らかにする決定的な手掛かり。

これらの伏線は、すべて外部の犯人を探すためだけのものではなかった。物語の終盤では、黎自身が抱えていた秘密と、朔という存在へと結びついていく。

黎と爽の恋愛は最終回でどうなった?

黎が父親を殺した事実を告白すると、爽は大きなショックを受けて一度は彼を拒絶する。愛していた相手が殺人という重大な秘密を隠していたことを、すぐに受け入れることはできなかった。

しかし、爽は黎を拒絶したことを後悔し、連絡が取れなくなった彼を心配して自宅へ向かう。

最終回は、黎が罪を償うために警察へ向かい、朔の存在も明らかになるところで、二人の関係に大きな余韻を残す。

爽は黎の罪をなかったことにはしない。だからこそ、二人の関係は単純な恋愛ドラマのハッピーエンドではなく、真実を知った後にどう向き合うかという問いへ変わっていく。

【Huluオリジナル「僕は誰だ?」】全2話のあらすじと本編との違い

地上波最終回の放送後には、Huluオリジナルストーリー「僕は誰だ?」が独占配信された。

配信されたのは2017年9月17日の前編と9月24日の後編で、全2話。前編は約19分、後編は約20分の構成だ。

ここで重要なのは、Hulu版が地上波本編の代わりとなる作品ではないという点だ。日本テレビは公式告知で、地上波ドラマは放送で完結しており、Hulu版は主人公のその後を描く番外編だと説明している。

前編:取調室で黎と朔が対面する

黎は罪を償うために自首し、警察の取調べを受けることになる。

舞台は取調室。刑事の一ノ瀬と井上の問いかけをきっかけに、黎はマジックミラーに映る朔と向き合う。

朔は黎とは正反対の態度で登場し、これまでの不可解な出来事や黒幕の全貌を語っていく。

そして、黎に対して衝撃的な要求を突きつける。

「その体、俺に譲ってよ」

黎は、自分を待っている爽の存在を思い、その要求を簡単には受け入れられない。しかし朔から、殺人犯であり別人格を抱える自分が爽の人生を縛ってよいのかと問い詰められ、葛藤する。

後編:朔が爽の幸せを利用して黎を揺さぶる

後編では、朔が黎の心理をさらに追い詰める。

朔は、黎がこれまで自分に苦しい記憶を押しつけながら、大学へ進学し、弁護士を目指し、爽との恋愛を楽しんできたと主張する。

加えて、爽が黎と一緒にいることで本当に幸せになれるのかという問題を突きつける。黎は、彼女の将来を考えるほど自分が身を引くべきなのではないかと悩む。

その後、爽が黎との面会に訪れる。黎は自分がいなくなったほうが爽のためになるのではないかと考え、彼女に別れを告げようとする。

しかし爽は、自分の幸せは自分で決めると伝え、黎が罪を償った後に結婚する意思を示す。二人は、すぐに結婚するのではなく、黎が責任を果たすまで待つという未来を選ぶ。

番外編のラストは半年後の初公判

物語は半年後へ進む。黎の初公判が始まり、爽はその場で彼を見守っている。

二人は互いの存在に気づき、短く言葉を交わす。爽が黎を待ち続けるという決意は、単なる口約束ではなく、実際に彼の罪と向き合う姿勢として描かれる。

一方、朔と黎の人格が最終的に完全統合されたと明言されるわけではない。番外編の中心は、朔の要求に対して黎がどう向き合うか、そして爽が自分自身の幸せをどう選ぶかにある。

地上波本編とHulu版はどちらを先に見るべき?

視聴順は、地上波本編の第1話から第10話、その後にHulu版「僕は誰だ?」の前編・後編という順番が適切だ。

本編だけでも父親殺害事件と黒幕の正体は明らかになる。Hulu版まで見ることで、黎と朔の関係や爽の決断、その後の物語が補足される。

特に、最終回で朔の存在に驚いた人や、黎と爽が最終的にどうなるのかを知りたい人には、番外編までの視聴がおすすめだ。

【伏線回収と作品の評価】2026年に見直すと分かる物語の本質

『愛してたって、秘密はある。』の面白さは、犯人探しの意外性だけではない。物語の最初から最後まで、秘密を守ることと、相手を愛することの矛盾が描かれている。

黒幕探しの物語から自分自身との対話へ

序盤では、視聴者も黎と同じように、誰が遺骨を掘り返したのか、誰が凶器を送ったのか、誰が不気味なメールを送っているのかを考える。

風見、果凛、虎太郎、晶子など、複数の人物に疑いが向けられるため、外部の犯人を探すミステリーとして物語が進んでいく。

ところが最終回では、その疑問が黎自身の内側へと戻される。自分の記憶にない行動を自分がしていたという展開は、物語のタイトルに含まれる「秘密」の意味を大きく変える。

隠していた過去だけではなく、自分自身が知らない自分まで存在していたという構造が、作品の最大の仕掛けだ。

「愛とは許すこと」というテーマの難しさ

日本テレビの公式番組紹介では、作品のテーマとして「愛とは、許すこと」という考え方が示されている。

しかし、作品が描く許しは、何でも受け入れることではない。

爽は黎を愛しているが、父親を殺害したという事実に傷つく。晶子も黎を守りたいが、その愛情が秘密を隠し続ける行動につながってしまう。

黎自身も、爽を愛しているからこそ秘密を隠そうとする。しかし、その嘘は結果として爽を傷つける。

この三者の関係を通じて、作品は愛することと、相手に真実を伝えることは必ずしも同じではないという問題を提示している。

別人格・朔の描写はどう受け止めるべきか

朔の存在は、作品を単なる恋愛サスペンスから心理的なミステリーへ変える重要な要素だ。

福士蒼汰は、穏やかな黎と挑発的な朔を演じ分けている。表情や声の調子、視線の違いによって、同じ人物でありながら別の存在として認識させる演技が見どころになっている。

ただし、解離性同一性障害を題材にしたドラマ上の表現を、現実の当事者の症状や生活の一般的な姿とそのまま同一視することは避けたい。作品はあくまでサスペンスとしての演出を含むフィクションである。

この作品がおすすめできる人・好みが分かれる人

おすすめできる人

  • 最終回で伏線が一気につながるミステリーが好きな人。
  • 恋愛とサスペンスが組み合わさったドラマを見たい人。
  • 福士蒼汰の一人二役の演技を楽しみたい人。
  • 登場人物それぞれの秘密や心理を考察するのが好きな人。
  • 本編だけでなく、番外編まで含めて物語を楽しみたい人。

好みが分かれる可能性がある人

  • 最後まで現実的な犯罪捜査の展開を重視したい人。
  • 複雑な心理設定よりも、単純明快な恋愛ドラマを求める人。
  • 人格の切り替わりを扱う演出に抵抗がある人。

2026年に初めて見る場合も、作品の魅力は十分に伝わる。特に、最終回の真相を知った後に第1話へ戻ると、序盤の違和感や不気味な演出の意味が変わって見えるはずだ。

【愛してたって、秘密はある。】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:『愛してたって、秘密はある。』は全何話ですか? A1:地上波本編は全10話です。2017年9月17日に最終回が放送され、その後、Huluオリジナルストーリー「僕は誰だ?」が全2話配信されました。

Q2:最終回の黒幕は誰ですか? A2:黎の別人格である朔です。黎を守ろうとしていた母・晶子も、朔の計画に協力していました。

Q3:父親を殺した真犯人は誰ですか? A3:父・皓介を殺害したのは黎自身です。中学生の頃、母・晶子を父親の暴力から守ろうとして起きた事件でした。

Q4:朔は誰が演じていますか? A4:福士蒼汰です。主人公の黎と別人格の朔を一人二役で演じています。

Q5:奥森晶子はなぜ黎を守ろうとしたのですか? A5:晶子は息子を守りたいという思いから、黎の罪を隠してきました。加えて、朔の行動にも協力していたことが最終回で明らかになります。

Q6:Huluの「僕は誰だ?」は続編ですか? A6:地上波本編の後を描く全2話のオリジナル番外編です。黎と朔の対話、爽との関係、黎のその後が描かれています。日本テレビも公式に、地上波本編は完結しており、Hulu版は主人公のその後を描く番外編だと説明しています。

Q7:黎と爽は最後に結婚しますか? A7:番外編では、爽が黎の罪の償いを待ち、償いを終えたら結婚するという意思を示します。半年後の初公判でも爽は黎を見守っていますが、結婚そのものが成立する場面までは描かれていません。

Q8:主題歌は誰が歌っていますか? A8:家入レオの「ずっと、ふたりで」です。黎と爽の恋愛を彩る楽曲として使用されています。

Q9:『愛してたって、秘密はある。』にシーズン2はありますか? A9:物語の本編は全10話で完結し、その後にHulu番外編「僕は誰だ?」が全2話配信されています。番外編は新しい連続ドラマのシーズン2ではなく、主人公たちのその後を補足する作品です。

『愛してたって、秘密はある。』は、父親を殺した過去を隠して生きる奥森黎と、彼を愛する立花爽の関係を描いた全10話のサスペンスドラマだ。

最終回で明らかになる真相は、父親を殺したのが黎自身であり、一連の不可解な出来事の中心にいたのが別人格・朔だったというもの。母・晶子も息子を守ろうとするあまり、朔に協力していた。

そしてHuluオリジナルストーリー「僕は誰だ?」では、黎と朔が取調室で向き合い、爽が自分の意思で黎を待つ決断をする。地上波本編の謎解きを補い、二人の未来に新たな意味を与える番外編となっている。

この作品の結末は、秘密を告白すればすべてが解決するという単純なものではない。大切なのは、過去の罪を認め、責任を引き受け、それでも相手と向き合う意思を持てるかどうかだ。

本編の黒幕の正体を知りたいなら第10話まで、黎と朔の決着や爽との愛の行方まで見届けたいならHulu版「僕は誰だ?」まで。この順番で視聴することで、『愛してたって、秘密はある。』が描いた秘密と愛の物語を最後まで理解できる。

主な参照資料: 日本テレビ公式番組情報・全話ストーリー・Hulu番外編告知、Hulu作品情報・各話あらすじ、後編の結末に関する放送当時の紹介記事。

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土屋 亮平

看護師資格を持ち、医療記事の監修補助を6年。診療ガイドラインと公的機関の情報だけを根拠にし、受診の判断は読者に委ねる書き方をします。

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